1. はじめに
渋谷の新たなランドマークとして高い注目を集める「パークコート渋谷ザタワー」は、三井不動産の上級ブランド「パークコート」シリーズの一員として誕生しました。渋谷駅まで徒歩圏という優れた利便性、上質な設備・仕様、眺望や豊富な共用施設など、都心のタワーマンションに求められる魅力が凝縮されています。一方で定期借地権マンションであることから生まれる特有のメリット・デメリットもあります。
この記事では、立地や周辺環境、資産性から、「どのような人がこの物件に合っているか」「どのような人には合わないか」を含めて分かりやすく解説します。さらに、周辺の賃貸相場や中古マンションの価格動向にも触れ、「パークコート渋谷ザタワー」の魅力をあらゆる面から紐解いていきます。
2. 物件の特徴
2-1. 上級ブランド「パークコート」の品格
「パークコート」は三井不動産が展開する上級ブランドのマンションシリーズで、素材の選定・デザイン・共用施設など細部にわたって高級感を追求しています。本物件も例外ではなく、内廊下のデザインや共用部には星野アーキテクツの監修が取り入れられ、まるで高級ホテルのような空間を演出しています。
2-2. 設備仕様のレベル
・高層階(60㎡以上)
- 天井高2,600mm
- 浴室全面タイル張り
- ミーレのIHコンロ
- ミーレの深型食洗機
- グローエ社製の上級水栓
・低層階
- 天井高2,450mm
- グローエ社製の水栓
- 浴室や廊下のタイル仕様
- ディスポーザー・天井カセットエアコン
設備仕様はすでに高いレベルでまとめられていますが、高層階はよりラグジュアリーな要素を備えており、眺望も相まってホテルライクな暮らしを楽しめるのが大きな特徴です。
2-3. 豊富な共用施設
・バーラウンジ(ザパークビューラウンジ)
20~21Fにわたる吹き抜けの大空間。夜はアルコール提供もあり、まばゆい新宿副都心の夜景を眺めながら特別なひとときを過ごせます。
・ゲストルーム
緑を基調にした2部屋があり、1泊15,000円。大切なお客様をおもてなしするのにも最適です。
・スクリーニングルーム
映画やNetflixなどを大画面・迫力サウンドで楽しめる空間です。1時間1,000円程度。まるでプライベートシアターのような感覚になります。
・フィットネスルーム
21Fに位置し、高層階ならではの眺望を楽しみながら運動できます。ランニングマシンなど最低限の器具が揃い、トイレやロッカーも完備。
・コワーキングラウンジやライブラリーラウンジ
自宅の延長感覚で仕事や読書を楽しむことができるため、ワークライフバランスを充実させたい人にもおすすめです。
その他、ゴルフラウンジやミーティングルーム、パーティルームなど、都会での生活をより豊かにする多彩な共用施設が整っています。
2-4. 定期借地権
本マンションは約70年の定期借地権付きマンションです。渋谷区が所有する土地に建てられ、期間終了後は建て壊し、土地を返還することが原則となっています。ただし、70年と長い期間があるため、10年や20年後に売却を考えた場合でも、ほかの短い定借(50年など)と比べてローンを組む買主が多くいるため相場下落リスクが比較的小さいとみられています。
また、定期借地権としては割安な価格帯になりがちで、土地を所有しないぶん固定資産税はかからず、同じエリアの所有権マンションより初期の購入額が抑えられることがあります。一方で、建物解体の費用積立を月々支払う必要があるなど、所有権物件にはないコスト面での負担もあります。
3. 立地・周辺環境
3-1. 圧倒的なアクセス
- JR山手線「渋谷」駅:徒歩8分
- JR山手線「原宿」駅:徒歩12分
- 東京メトロ千代田線「明治神宮前」駅:徒歩11分
渋谷駅周辺にはJRや東京メトロ、東急など複数路線が乗り入れ、都内主要駅へのアクセスは抜群です。東京駅・品川駅・池袋駅・新宿駅などへも短時間で移動でき、オフィスが集積するビジネスエリアへの通勤利便性がきわめて高いことが魅力です。
3-2. 周辺の人口規模
渋谷区の人口は約24万人ほどですが、特に渋谷駅周辺は昼夜問わず多くの人が行き交う一大商業地であり、再開発によるオフィス・商業施設の集積がますます進むエリアです。若者文化の発信地というイメージが強い一方、渋谷区役所の移転や複合開発に伴い、職住近接を求めるビジネスパーソンにとっても注目度が高まっています。
3-3. 周辺施設の一例
暮らしやすさを支える利便施設が充実しているのも、都心・渋谷ならではの強みです。下記に10ヶ所をピックアップします。
- デニーズ 渋谷公園通り店(ファミリーレストラン)
- 豊富なメニューと朝食営業が魅力。渋谷公園通り沿いにあり、待ち合わせや日常使いに便利です。
- 公式サイト
- 松屋 渋谷宇田川町店(チェーン飲食店)
- 牛丼チェーンの定番。忙しい日の簡単な食事やテイクアウトにも便利。
- 公式サイト
- 東急百貨店 本店(百貨店)
- 生鮮食品から高級ブランド品まで、幅広い品揃えを誇る老舗デパート。セールやイベントも充実しています。
- 公式サイト
- セブン-イレブン 渋谷公園通り店(コンビニエンスストア)
- 24時間営業でATMもあり、ちょっとした買い物や公共料金の支払いに利用できます。
- 公式サイト
- ドン・キホーテ 渋谷店(ディスカウントショップ)
- 食品や日用品、家電までなんでもそろう“驚安”の殿堂。深夜まで営業しているため時間を選ばず便利です。
- 公式サイト
- Can★Do 渋谷公園通り店(100円ショップ)
- 生活雑貨をリーズナブルにそろえることができる店舗。日用品の買い足しにも役立ちます。
- 公式サイト
- ウェルシア 渋谷神南店(ドラッグストア)
- 医薬品や化粧品、日用品などを取り扱い。ポイント倍デーなどを活用するとお得に買い物ができます。
- 公式サイト
- 渋谷区立神南小学校(小学校)
- 文教地区としての環境が整っており、近隣は比較的落ち着いた雰囲気を保っています。
- 渋谷区公式サイト
- 渋谷区立松濤中学校(中学校)
- 渋谷区の中でも評価の高い学校区。教育水準も総じて高めといわれています。
- 渋谷区公式サイト
- 代々木公園(公園)
- 敷地面積約54万㎡の都内有数の大規模公園。ジョギングや散歩、ピクニックまで自然を満喫できます。
- 東京都公園協会
渋谷と一口にいっても、駅周辺は商業施設や飲食店が非常に多く、少し離れたエリアは落ち着いた街並みや学校、公共施設も点在しています。このバランスの取り方が渋谷ならではの大きな魅力といえます。
4. 周辺の賃貸相場
渋谷区の中心エリアである神南・松濤・宇田川町付近は、都内でもトップクラスに賃料が高いエリアです。一般的なファミリー向けマンション(2LDK〜3LDK)でも坪単価で月8,000円を超える物件が多く、最近では1LDKや1Kタイプであっても賃貸月額が20万円前後になるケースがあります。
「パークコート渋谷ザタワー」のように、大手不動産会社が開発・管理するタワーマンションの賃貸住戸では、さらにプレミアム賃料が付くこともしばしばで、家賃相場も高水準です。一方で、駅から徒歩8分という距離感や眺望・階数、広さによって賃料には大きな幅があります。
5. 周辺の中古価格相場
渋谷駅徒歩圏では、築年数の浅いタワーマンションはそもそも少なく、相場となる指標が限られています。しかしながら、以下のような参考事例があります。
- 青山パークタワー(築約17年)
渋谷駅まで徒歩5分ほど。中古売出価格で坪700~800万円台になるケースが多く、高層階やリノベーション住戸では坪800万円を超える例もあります。 - ザ・パークハウス渋谷南平台(築1年程度)
渋谷駅徒歩7分の立地。売り出し事例によっては坪1,400万円を超えるものもあり、超高額物件となっています。
こうした周辺マンションと比べると、「パークコート渋谷ザタワー」は定期借地権であることから、坪単価がやや抑えられる傾向があるとされています。とはいえ、立地やブランド、スケールを考慮すると今後の値崩れリスクは限定的との見方をする専門家も多く、将来の資産性に期待を寄せる購入希望者も少なくありません。
6. この物件に向いている人・向いていない人
6-1. 向いている人
- 都心の利便性を最大限活用したい人
渋谷駅まで徒歩8分でJRや東京メトロを使いこなし、仕事もプライベートも充実させたい都会派に最適です。 - 高品質な住環境と共用施設を重視する人
ホテルライクな内装や充実したラウンジ、スクリーニングルームなど、自宅の中でも特別感を得たい人には理想的です。 - 資産価値を重視する投資志向の方
渋谷エリアは再開発が進み、賃貸需要も非常に高い。一部の住戸を三井不動産が保有して賃貸運用する予定があることからも、賃貸ニーズの高さをうかがえます。 - 将来の住み替えをある程度想定している人
70年の定期借地権なら、10〜20年先に売却を検討する場合でも価値が大きく下がりにくいと考えられます。
6-2. 向いていない人
- 子どもを静かな住宅地でのびのび育てたい人
都心で利便性抜群な反面、渋谷駅周辺の混雑や刺激を懸念する場合は、環境面でミスマッチを感じるかもしれません。 - 管理費・修繕積立金を安く抑えたい人
約7万円/月程度の維持コストを高額と感じる方にはハードルが高いです。 - 所有権にこだわりたい人
定期借地権は「土地を買わない」形式であるため、最終的に手元に土地が残らないことをデメリットと感じる方には向きません。
7. 良い点と悪い点
7-1. 良い点
- 渋谷駅徒歩圏の希少性
日本の中心的ターミナル駅の一つである渋谷駅へ歩いてアクセスできる物件は数少なく、さらにタワーマンションは限られています。 - 豪華な共用施設
バーラウンジやスクリーニングルームなど、まるで高級ホテルのようなアメニティを自宅内で体験できます。 - 眺望の良さ
周辺に代々木公園や渋谷区役所、公会堂があり、一部住戸は圧迫感が少なく抜け感のある眺望を楽しめます。北向き住戸なら新宿副都心の夜景も堪能できるのが魅力です。 - 資産性の高さ
渋谷という立地のポテンシャル、ブランドマンションの優位性、そして70年定借であることによる初期価格の割安感が相まって、長期的に見ても比較的安定した資産性が期待できます。
7-2. 悪い点
- 渋谷駅周辺の雑踏
イベント時などはとくに混雑し、ハロウィンやカウントダウンの喧噪を懸念する人もいるでしょう。家族層にはストレスになる可能性があります。 - 高めのランニングコスト
管理費や修繕積立金、解体準備金などを合わせると月7万円ほどになり、負担感を感じやすいです。 - 定期借地権特有の制限
最終的に土地を所有できないため、土地重視の考えをもつ人には不向き。心理的ハードルがあるかもしれません。 - 周辺再開発の影響
原宿パークマンションや渋谷ホームズの建て替え計画など、将来的に眺望が遮られるリスクがまったくないわけではありません。
8. まとめ
「パークコート渋谷ザタワー」は、都心ライフを思い切り享受できる贅沢なタワーマンションとして大きな注目を集めています。再開発が進む渋谷エリアはビジネスや商業の中心地というだけでなく、代々木公園のような大規模な緑地も楽しめる稀有な環境です。
定期借地権という特殊な権利形態からくる割安感を活かしつつも、管理費や解体準備金などの維持コストをカバーできる経済基盤があり、通勤や街の利便性をとことん追求したい人にとっては、理想的な住まいといえるでしょう。一方で、子育てを落ち着いた場所で行いたいファミリーや、「土地所有」にこだわりのある人には向かないかもしれません。
周辺を含めて渋谷区は国内外から注目を浴びるエリアであり、このエリアに腰を据えて暮らすということ自体が大きな魅力となるはずです。気になる方は、ぜひ実際に現地で共用施設や眺望を体感し、渋谷という街の魅力を五感で感じ取ってみてはいかがでしょうか。
パークコート渋谷ザタワー 賃貸
パークコート渋谷ザタワー 中古
パークコート渋谷ザタワー 売却